Netlifyの名前は聞いたことはあるけど実際に利用した経験はないのでぜひ使ってみたいという人を対象にNetlifyのアカウントの作成方法とデプロイ方法について説明を行っています。一通りの作業を確認することでNeflifyの手軽さを確認することができます。

Netlifyは静的なウェブサイトのホスティングサービスでGitHubなどgitサービスと連携するができ、GitHubにpushした内容を公開することができます。

Netlifyに無料枠はあるのか?

Netlifyに限らずWEB上のクラウドサービスを利用する際に最も気になることが無料枠があるかどうかだと思います。Netlifyに関していえば”Yes”で無料枠があります。無料枠があるので課金されることなく動作確認を行うことができます。

Netlifyアカウントの作成

早速Netlifyのサイトにアクセスしてアカウントの作成を行いましょう。https://www.netlify.com/

アクセス後トップページが表示されらた右上部にある”Sign up”または”Get started in seconds”をクリックします。

Netlifyトップページ
Netlifyトップページ

クリックするとSign Up(サインアップ)の画面が表示されます。GitHub, GitLab, BitbucketのアカウントもしくはEmailを使ってアカウントの作成を行うことができます。

Welcome to Netlify
Welcome to Netlify

本文書ではEmailを利用してアカウントを作成します。入力フォームが表示されるのでEmailとPasswordを入力して”Sign up”ボタンをクリックしてください。

Email, Password入力フォーム
Email, Password入力フォーム

“Sign Up”ボタンをクリックすると入力したメールの検証を行う必要があります。今回Gmailのアカウントを利用しているのでGmailの受信ボックスを確認します。

メールアドレスの検証
メールアドレスの検証

受信トレイにNetlifyからメールが来ていることが確認できます。”Verify email”のボタンをクリックしてください。Netlifyのサイトへのリダイレクトが行われます。

Emailの確認
Emailの確認

リダイレクト後にNetlifyへのログインが完了します。

Netlifyへのログイン完了
Netlifyへのログイン完了

アカウントの作成は一瞬で完了します。しかし、これだけではサイトをNetlify上で公開することはできません。アカウントを作成したNetlifyをどのように利用すればいいのかシンプルな例を使っサイトの公開まで行いたいと思います。

公開データの準備

Netlifyでサイトを公開を行うためには、元になるデータを作成する必要があります。Netlifyの公開までの手順を確認するためにはシンプルなデータで十分なのでindex.htmlを作成しGitHubにデータをアップしましょう。

GitHubのリポジトリの作成

GitHubのアカウントを持っているという前提で進めますが、GitHubのアカウント作成はほんの数分で完了するのでもし持っていない方がいる場合は下記を参考にして作成を行っていください。GitHubにも無償枠があるので課金を心配する必要はありません。

GitHubにログインをしてリポジトリの作成を行います。画面中央にある”Start a project”をクリックしてください。

リポジトリの作成
リポジトリの作成

リポジトリ作成画面が表示されるので、Repository nameを入力してください。任意の名前をつけることが可能です。ここではhell_netlifyと入力しています。入力が完了したら、下部にある”Create repository”をクリックしてください。

リポジトリを作成
リポジトリを作成

リポジトリの作成が完了すると下記の画面が表示されます。ローカルのファイルをリポジトリにアップロードするまでの手順が記載されているのでそれを参考に今後の作業を行なっていきます。

リポジトリ作成後の画面
リポジトリ作成後の画面

ファイルの作成

任意のディレクトリを作成して、その中にREADME.mdを作成します。


% mkdir hello_netlify 
% cd hello_netlify
% echo "# hello_netlify" >> README.md

サイトのトップ画面に表示するindex.htmlファイルも作成します。内容は下記の通りです。

<!DOCTYPE html> <html lang=”ja”> <head> <meta charset=”UTF-8″ /> <title>Hello Netlify</title> </head> <body> <h1>Hello Netlify</h1> </body> </html>

作成したディレクトリ内でgitが実行できるのようにgit initで初期化します。


 % git init
Initialized empty Git repository in /Users/mac/Desktop/hello_netlify/.git/

先ほど作成したREAD.mdとindex.htmlファイルをaddし、コミットします。


 % git add *
 % git commit -m "first commit"
[master (root-commit) 89f4e3f] first commit
 2 files changed, 11 insertions(+)
 create mode 100644 README.md
 create mode 100644 index.html

プッシュするリポジトリを指定するためにremote addコマンドを実行します。


 % git remote add origin https://github.com/reffect2020/hello_netlify.git

pushコマンドを実行して、ファイルをGitHubのリポジトリ上にアップロードします。ユーザ名とパスワードを聞かれるので、GitHubのアカウント時に登録したユーザ名とパスワードを入力してください。


 % git push origin master
Username for 'https://github.com': reffect2020
Password for 'https://reffect2020@github.com': 
Enumerating objects: 4, done.
Counting objects: 100% (4/4), done.
Delta compression using up to 8 threads
Compressing objects: 100% (3/3), done.
Writing objects: 100% (4/4), 390 bytes | 390.00 KiB/s, done.
Total 4 (delta 0), reused 0 (delta 0)
To https://github.com/reffect2020/hello_netlify.git
 * [new branch]      master -> master

pushコマンドを実行後にGitHubのリポジトリを確認すると作成したREAD.mdとindex.htmlファイルがアップロードされていることを確認することができます。

Pushした内容を確認
Pushした内容をGitHubで確認

Netlifyでの公開

GitHubへのデータのPushも完了したのでNetlifyでの公開作業(デプロイ)を行います。Netlifyへログインします。ログイン後に右中央にある”New site from Git”をクリックします。

Netlifyへのログイン完了
Netlifyへのログイン完了

Netlify上に新しいサイトを作成するためGitのサービスの選択を行います。本文書では”GitHub”をクリックします。

新しいサイトの作成
新しいサイトの作成

GitHubに接続を行うため、GitHubのユーザ名とパスワードを聞かれます。ユーザ名とパスワードを入力して”Sign In”ボタンをクリックしてください。

NetlifyからGitHubへの接続
NetlifyからGitHubへの接続

GitHubとの接続を許可するか確認の画面が表示されます。問題がないので”Authorize Netlify”をクリックしてください。

Create a new siteでGitHubをクリックした時にGitHubにログイン済の場合は下記の画面が表示されます。
Netlifyの承認
Netlifyの承認

GitHubへのアクセスに関する設定の選択画面が表示されるので先ほどGitHubに作成したリポジトリを選択します。

アクセス可能なリポジトリの選択
アクセス可能なリポジトリの選択

Netliby側に画面が戻るのでNetlify上に作成するサイトとリンクを行いたいリポジトリを選択します。hello_netlifyを選択してください。

リポジトリの選択
リポジトリの選択

下記の画面が表示されますが、そのまま”Deploy Site”をクリックしてください。今回はhtmlファイルのみ使用するためBuild commandやPublish directoryは何も入力する必要はありません。

ビルドオプションなどの入力画面
ビルドオプションなどの入力画面

下記の画面が表示されたら、サイトの作成は完了です。画面にあるinfallible-hugle-cdc555をクリックしてください(名前は環境により異なります)。クリックすると作成したサイトへアクセスが可能となります。

新しいサイトの作成完了
新しいサイトの作成完了

作成したサイトへアクセスが可能となります。これでNetlifyでの公開作業は完了です。他のPCやスマホからもアクセス可能となります。

作成したサイトへのアクセス
作成したサイトへのアクセス

ファイルの更新を行った場合はNetlifyへの反映が行われるかの確認も行っておきます。

index.htmlに新たに一文を追加します(初めてのNetlify)。更新完了後にgit add, git commit, git pushを行います。

ブラウザで確認すると更新した内容が反映されていることが確認できます。

ファイルの更新後のNetlifyへの反映
ファイルの更新後のNetlifyへの反映

Netlifyの手軽さを感じていただけたのではないでしょうか。